「努力すれば、必ず成績は上がるのか」
努力すると、必ず成績は上がります。
これは間違いありません。
私自身も全く勉強ができませんでした。小学生の頃は一人で勉強していましたが、
その時は全く上がりませんでした。自分なりに勉強していたつもりでしたが、結果的にはビリになりました。
でも、その後工業高校へ進んで本気で勉強すると、最終的には全国のトップクラスまで行きました。ましてや、ほとんど独学です。
高校時代は、誰にも普通科の勉強を教えてもらえず、ただ自分で教科書を読んで理解するしかありませんでした。ですから、ほとんど理解できませんでした。理解できないから、勝手に解釈していくと、更にわからなくなっていきました。何度、投げ出しそうになったかわかりません。
しかし、予備校へ行って普通科の勉強を教わると一気に理解が進み、成績も急上昇しました。つまり、それまでの勉強は無駄ではなかったのです。
私のような例を数多く見てきました。教員として生徒を指導していると、信じられないようなことが次々と起きました。28点しか取れなかった数学が92点になったり、
5教科の合計点が150点もアップしたりした生徒もいました。
さらに、数学が苦手で、ほとんど0点しか取れなかった生徒も平均点を上回るようになっていきました。さすがに、70点台の点数を取ったときには、びっくりしました。その生徒と一緒に喜んだことを今でも懐かしく思い出します。
一番びっくりしたのは、学年に160人しかいないのに120番順位が上がった生徒がいたことです。当初はビリから20番でしたが、半年後には前から20番になったのです。これには、びっくりしました。信じられませんでした。
その生徒は私を信頼してくれていましたし、私もその生徒を頼りにしていました。人間関係もとても良かったのです。そして、何よりも生徒からほとばしるような「やる気」をいつも感じていました。
いずれの生徒も、半年で成果が出ました。短期間でも、それなりの成果は出ると思いますが、半年必死で勉強すると、必ず驚くような成果が出ます。
成績の悪い頃は、こんなことが信じられませんでした。成績は生まれつきの才能で決まると思っていました。だから、頭の悪い自分なんて努力してもダメ、そう思っていたのです。だから、尚更本気で勉強していなかったのかもしれません。
でも、違うのです。勉強すると、私のようなバカでも大幅に成績は上がるのです。そして、私に限らず、多くの生徒たちがそのことを証明してくれました。
大事なことは、希望を持つことです。絶対、成績を上げて希望校に進学するという夢を持つことです。そして、そのために全力を挙げることです。
勉強というのは、単なる記憶です。社会も英語も記憶です。そして、数学もそうです。数学は「考える教科」と言われていますが、基本的なことを覚えていないと解けません。数学も、やはり記憶が大事なのです。
記憶というのは、誰でも時間をかければできるようになります。一度で記憶できなければ、何回も繰り返せばいいのです。そのうち必ず記憶できます。そして、記憶すれば、成績は必ず上がります。
勉強というのは、所詮そんな程度のものです。生まれつきの才能なんて、必要ありません。生まれつき方程式を解ける赤ちゃんもいませんし、いきなり英語を話せる赤ちゃんもいないでしょう。才能と言っても、微々たるものです。
そのことを信じられるといいのですが、勉強してもすぐに成績が上がらないと、私たちはすぐ才能のせいにしがちです。才能がないということにすれば、努力しなくて済むからです。
でも、才能のせいではないことを知って欲しいのです。私たちが必死で勉強すれば、成績は必ず上がるのです。このことを、よく肝に銘じてください。これまで成績が上がらなかったのは、それほど必死でなかっただけです。本気でやれば、必ず成績は大幅に向上します。このことを知ってほしくて、ここまで書いてきました。
受験生の皆さん、是非目標とする学校に合格してくださいね。頑張ってください。祈っています。