「良い学校とは、何だろう①」
あなたにとって、いい学校って何ですか。
以前、生徒と話していて、こんなことを言われたことがあります。
A高校だと、国立大学や有名私立大学にたくさん入っているけど、B高校だと
少ししか入っていない。
だから、大學へ行くには、どうしてもA高校でないといけないと。
つまり、いい高校とは、いい大学へ自分を行かせてくれる学校だと思っている
ことがわかりました。そして、そのいい高校へ入ると、自然といい大学へ入れると
思っているようでした。
でも、果たしてそうでしょうか。
一般的に、高校のレベルが上がれば、当然レベルの高い大学へ入っていくのは、
当然ですね。その合格者の人数が多くなるのも、当然でしょう。
しかし、ボーダーライン上の生徒がA高校に行った方が伸びるのか、
それともB高校に行った方が伸びるのかは、わかりません。
私の場合、B高校に行ったために大幅に成績が向上したと言えます。
実は、成績が大幅に伸びるためには、とても大事なものがあるのです。
それは何かといいますと、「優越感」です。
つまり、自分は周りの人よりも優れている、と思えることが大事なのです。
私の場合で言うと、小学校ではビリで、中学校でも成績は伸びず、160点で入れる工業高校に入学すると、生徒はみんな「この学校はバカしかいない」といっていました。私もそのバカの一人でしたが、大学目指して必死で勉強していたので、周りの生徒よりもできるようになりました。
他の生徒に対する優越感から自信が生まれ、授業中も積極的に発言や発表をするようになりました。
以前は、勉強できる生徒に囲まれてオドオドしていた自分が、です。
さらに、その優越感から意欲的に勉強するようにもなりました。
先生方も、そんな意欲的に勉強する私に対して積極的に応援してくれました。
特に、担任の先生からは、一方ならぬご支援をいただき、やがて全国の成績優秀者にまで私を押し上げていただきました。
つまり、成績を上げるには、優越感が大事なのです。
逆に、劣等感を持ったまま、成績を上げようとするのは難しいと思います。
自分は周りの生徒よりも優れていると思えるからこそ、やる気も高まるのです。
ですから、決してB高校を選ぶことが悪い選択だとは思いません。どちらかというと、ボーダーライン上の生徒にとっては、B高校の方が大きなチャンスになるかもしれないと思うのです。
一度、真剣に考えてみてください。