「いい学校とは、何だろう②」
前回に引き続いて、いい学校とは何かを考えてみたいと思います。
レベルの高い学校のことを「良い学校」と言いがちですが、そこにはどんな思いが込められているのでしょうか。
レベルの高い高校へ進むとレベルの高い大学へ進学できる、と考えている人が多いのではないでしょうか。国立大学や有名私立大学へ容易に進学できると考えている人が多いのではないでしょうか。
まるで、「良い学校」へ進学すれば、勝手に「良い大学」へ行かせてくれるかのように考えているのです。本当に、そんなことがあるのでしょうか。
卒業生の動向をよく調べてください。どんな学校であっても、有名校と言われる大学へ進学している生徒は僅かです。一部の優秀な生徒が複数の大学を受けているので、合格者は多いように見えますが、実際の人数は少ないのです。
だからこそ、あなたに知っておいて欲しいことがあるのです。それは、
「良い学校」へ進めば有名大学に合格できると考えているようでは、あなたは失敗する、ということです。
学校というのは、ただの建物です。コンクリートの建物です。「良い学校」という建物の中へ入ると、あなたは天才になりますか。なりません。
反対に、「良くない学校」に入ると、あなたはバカになりますか。なりません。
ましてや、公立の学校であれば、勉強を教える先生方も異動します。「良い学校」も「良くない学校」も条件は同じです。
では、成績を上げるのは誰ですか。それは、あなたです。あなた次第なのです。
「良い学校」があなたの成績を上げてくれるわけではないのです。当たり前のことです。
ところが、こんな当たり前のことがわからない人がいるのです。
「良い学校」へ行くと勉強する生徒が多いから、うちの子も勉強して成績が上がるかもしれない、という保護者がいました。
ダメです。他の生徒につられて勉強しているような状態では成績は上がりません。そんな心構えでは駄目です。諦めてください。
大事なのは、自分です。成績を上げるのは、自分です。
自分の努力が成績を押し上げるのです。
「どうしても成績を上げたい」という強い気持ちが成績を
爆発的に上げるのです。ここのところをしっかり自覚してください。
他人や「良い学校」に依存して成績を上げようとしても無理です。
そんな甘い考えは、今すぐ捨てましょう。