「緊張したら、どうすればいいのか」
受験となると、誰しも少なからず緊張するのは当然のことです。
でも中には、緊張のあまり「問題用紙の字が読めなかった」と訴える受験生もいました。ここまで緊張してしまうと合否にも影響してしまうので、なるべく緊張しない方法を考えてみましょう。
では、受験に大きな差し支えがないようにするには、緊張とどう付き合ったらいいのでしょうか。
一番大事なことは、緊張を取ろうとしないことです。
なぜなら、緊張を取ってリラックスしようとすると、どうしても緊張している自分自身にばかり目が行ってしまいます。すると緊張感ばかりを強く感じることになり、どうしても過敏になってしまいます。その結果、緊張感がより一層高まってしまうのです。ですから、緊張している自分に気付いたら、緊張を取り去ろうとしないで緊張したままで頑張ろうとすることが大切です。
そのうえで、必要なことに目を向けましょう。受験票はあるか、必要な筆記用具等の持ち物は準備できているかなどに気を配りましょう。
受験直前には、復習事項の確認もしましょう。参考書や問題集を使って見直しをしましょう。
さらに、試験が開始になったら、問題を解くことに全力を注ぎましょう。できるだけ簡単な問題から解くことで、心にゆとりが生まれてくるはずです。一問解くたびに緊張感も減少し、心に余裕が生まれてくるかもしれません。
問題を解くことに熱中していると、やがて緊張しているかどうかさえ気にならなくなるはずです。
つまり、緊張感を感じないようにするためには、自分に目を向けて緊張しているかどうかを確かめるのではなく、必要なことに目を向けて集中することが大切です。
そうすることで、緊張感から自然と解放されていくのです。
緊張しやすいと訴える人は、これと逆のことをしている場合が多いです。緊張している自分にばかり目を向け、何とかリラックスしようとして自分にばかりとらわれている場合が多いのです。
大事なことは緊張している自分をそのままにして、必要なことに目を向けることで緊張感から解放される、ということを理解することです。
その一方で、緊張感を抑えるような方法もあります。腹式呼吸や系統的脱感作、自律訓練法などです。一番簡単なのは腹式呼吸ですので、日頃から練習しておくと、いざというときに役立つかもしれませんね。
また、系統的脱感作や自律訓練法なども少し練習するとできるようになるので、興味がある人はネットで調べてみてください。