「やる気の出し方②」
今回も、やる気の出し方について考えます。
前回は、不安になることの大切さについて書きました。不安にも、プラスの側面があるということでしたね。
しかし、マイナスの側面もあります。それは、不安が高まっていくと、どうしても緊張感も高まり、恐怖心が出てきたりします。
例えば、受験に失敗した時のことを考えると、不安から強い緊張感が生じ眠れなくなったりする生徒がいたりします。それが高じていくと、恐怖心から受験すらできなくなったりすることもあります。そうなると、やる気どころか勉強も手につかないような状況になるかもしれません。
恐怖心ばかりが出てきて、やる気に繋がらないようではダメですね。
そうならないためには、プラスのイメージを利用しましょう。
例えば、合格発表の時に掲示板の前で喜びに浸っている自分を想像するのです。自分の受験番号を指さして、友達と笑顔で合格を喜び合っている自分の姿をイメージするのです。あこがれの学校の制服を着て、学校生活をエンジョイしている自分の姿を想像するのです。
そんなことを考えている時は、体も心も自然とリラックスしてくるのではないでしょうか。合格した時の自分をイメージすることで、やる気が増してくるのではないでしょうか。
私は大学を目指して猛勉強している時は、この方法を使いました。すると、心がとても軽くなったのを覚えています。どんなつらい時でも頑張れたのは、そんなイメージをいつも描いていたのが良かったのかもしれません。「一年後は、憧れの学校で過ごしているのだ!」と考えていたから、頑張れたのだと思います。
ところが、親も学校の先生も、こんなことはあまり言いません。どちらかというと、不安にさせて勉強させようとします。
「今のままなら進学できない。」「勉強しないと落ちる。」などという言い方は、恐怖心を抱かせることはできても、やる気にさせることはできないのではないでしょうか。
つまり、不安は恐怖心を植え付けることはできますが、必ずしもやる気に繋がりません。
最悪の状況を考えるよりも、自分の夢に向かって努力する方が、やる気に繋がりやすいと思うのですが、如何でしょうか。