「進路選択で大切な事①」
高校であっても、大學であっても受験校を選ぶときには、誰でも悩みますね。
あなたは志望校を選ぶときに、何を基準にして選びますか。
誰でも「良い学校」に行きたいですよね。
では、「良い学校」とは何でしょうか。レベルの高い学校ですか。それとも、部活動の強い学校でしょうか。あるいは、授業料の安い国公立の学校でしょうか。
人によって、その基準は違いますね。
でも、自分が教員をしていた頃、とても気になることがありました。
それは、世間体ということです。
「あんなバカが行くような学校に、うちの子供を行かせるわけにはいきません!」とか
「〇〇高校以下は、学校ではない!」と言い張る親がいて困りました。
生徒にそれに見合うだけの高い学力があるのならいいのですが、そうでない場合もたくさんありました。親の世間体のために、合格する見込みもない学校を受験させられる生徒は、かわいそうです。
また、生徒のなかにも、無理して偏差値の高い学校を受験しようとする傾向がありました。もちろん、偏差値の高い学校は社会的な評価も高く、その気持ちはわかるのですが。
では、一体「良い学校」とは何でしょうか。
学校は何年間も過ごすところですから、本人が納得のいく選択をすることは大切ですが、世間体を気にして無理することは控えた方がいいと思います。
なぜかというと、世間体というのは、要するに他人の目を意識しているということです。生徒本人の気持ちよりも、他人の目を大切にするということです。
他人の目を気にして、「〇〇高校以下は、学校ではない!」などと子供にプレッシャーをかけることは本当にいいことでしょうか。子供からすると、大きなストレスになるのは間違いないのではないでしょうか。
そして合格できなければ、「学校と呼べないような学校」に通わなければならなくなります。自分の子供に、そんな十字架を背負わせても大事にしないといけない世間体とは、一体なんでしょうか。それほど他人の目というのは、大事にしないといけないものでしょうか。
私は、一番大事にしないといけないのは子供の気持ちだと思います。自分の子供よりも大事にしないといけないような他人などいるはずがありません。ですから、子供の気持ちを尊重してあげて欲しいのです。
また、生徒自身も世間体を気にして無理する必要はないと思います。レベルの高い学校に合格すれば、一時的に周囲の人は褒めてくれるかもしれません。
だからと言って、通学に不便な遠方の学校を選んだり、授業料の高い私立の学校を志願したりする必要はないと思います。
大事なことは、自分が納得できるように決めるということです。自分が行く学校ですから。そして、世間体という人の目に流されないということです。