「私の受験勉強」
バカだった私は、特別変わった勉強方法をしていない。
しかし、全国の成績優秀者になった途端、たくさんの人たちから尋ねられた。
「どんな勉強方法をしているのですか?」「具体的な勉強方法を教えて欲しい!」
受験雑誌などを見ると、成績を上げるための勉強方法を紹介している。そんな影響なのかもしれない。
でも、そんなことよりもっと大事なことがある。それは、どんなことをしても成績を上げようとする情熱である。
なぜなら、その情熱があるかどうかで成績がうんと変わるからである。
例えば、学校で授業を受けても、なんとなく勉強していれば知識は頭に残らず、右の耳から入って左の耳から出て行ってしまう。
すると、せっかく勉強したのに何も残らず、時間だけが過ぎてしまうことになる。
ところが、「どうしても合格したい」という気持ちが強ければ、授業に対しても真剣だし、知識も簡単に耳から出て行かない。
それどころか聞き耳を立てるので、授業者のちょっとした説明も聞き逃すことが少なくなる。
その度合いは、学習者が真剣であればあるほど強くなる。
たくさんの知識を身につけるためには、こういった真剣な態度こそが最も重要だと考えている。
私の教え子たちに一番伝えたかったのは、この点である。この何事も聞き逃さないとする真剣さが、たくさんの知識を定着させるのである。
私が成績優秀者になれた原因も、これだと思う。バカな私を成績優秀者に導いたのは、物凄い真剣さだった。
そして、その源は「絶対に合格しなければ!」という必死な思いだったと思う。
だからこそ、何時間勉強しても眠たくならなかったし、人間の極限まで勉強できたのだと思う。
どうしても成績を上げたいと願うなら、まずその心構えが必要だと思う。
それができれば、成績は爆発的に上がる。だいたい半年で、成果が出る。
0点だった生徒が平均点を超えたり、28点しか取れなかった生徒が92点になったりもした。さらに、合計点が150点上がったこともあった。
一番驚かされたのは、ビリから20番だった生徒が前から20番になったときだ。
実に、120番も順位が上がってしまったのだ。160人しかいなかったのに。
その生徒には当初定時制も覚悟するように話していたが、成績が上がった途端、県内でも有数の進学校を勧めることになってしまった。
「やればできるのである、誰でも。」
勉強なんて、誰でもできるようになる。頭が悪いというのは、ただの勘違いである。
これが、ブログを通して私が一番伝えたかったことである。